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社長ブログ

僕たちはどう生きるのか

AIは人の仕事を奪い、人類はAIに支配されるー。

AI時代を不安視する意見を、最近よく見かけるようになった。

このような意見に賛成か反対か、僕は自分なりの解を持ち合わせていないし、そもそも興味がない。

例えるなら、僕たちは、一度手に入れた電気を、世の中からなくすことはできないだろうし、いくら願っても、馬が再び車に代わって公道を走る時代には戻らないと思うからだ。

そんな中で、未来についての不安や否定は何ら意味をもたない。

もはや、どんな意見も、必ずくる技術革新という高波に対する感想の違いでしかないのだ。「テクノロジーの世界経済史」(カール・B・フレイ著)の中にこんな記載がある。

「ビル・ゲイツは、2012年に、『イノベーションがこれまでにないペースで次々に出現しているというのに…アメリカ人は将来についてますます悲観的になっている』と差し、これは現代のパラドックスだと語った。」

本書の中では、既存産業の人々への技術革新による影響について書かれている。その中で紹介されているラッダイト運動は、工業化により仕事が無くなった(もしくは労働環境が劣悪化した)人々による、産業機械破壊の運動だった。

当然、暴動は鎮圧され、時代が戻ることはなかったー。

本書はテクノロジーの台頭による人々の生活や労働環境の変化のジレンマを記したものであるが、ラッダイト運動と同じような暴動は、今の時代にも起きえると僕は思っている。さらにいえば、今日のイノベーションの発展は、肉体労働者だけでなく、あらゆる人を悲観的にする材料であるとさえ思う。

なぜなら、人は時代に関わらず無知に生まれ、生まれてから社会に出る時間は変わらない。教育は進化するかもしれないが、脳の総処理量は変わらない。にも関わらず、社会は日々進化していく。すると、より高度化した社会に対して、人は価値提供をしなければならなくなる。相対的に社会への価値提供のハードルがどんどん高くなったその先で、社会に必要な人の数が増えるとは思えない。

もし、「希望」を「社会的成功への期待」とするならば、もはや、そもそも簡単に希望を持てるような時代ではないのかもしれない。

しかし、そんな中でも、僕らは、前に進んでいく。

社会と共に変化し続けることができる人・企業だけが生き残っていく。

ただ、そこに唯一の希望があるのであれば、「適応能力がなく絶滅した事例は数多くある一方で、変化したことがきっかけで絶滅した事例はあまりない」という事実だ。

つまり、「失敗か成功かに囚われず、とにかく変化し続けろ。」が正しいのではないか、と最近よく思う。どんな時代に入ろうとも、その時代のものをフルに活用して、とにかく変化し続けるべきだ。そのPDCAを止めてはならない。

少し、話は逸れるが、僕たちの起業初月の売上は、2人で8万円だった。

その時の営業資料は、たった一枚。それも、真っ黒な紙に、Biz Freakという会社名と、「誰もが今に熱狂する世界を創る。」というビジョンの2行だ。何やるかも曖昧、人もいなければ、金もない。当然、実績などあるわけもない。

にも関わらず、様々な人に会いに行った。スタートアップの社長、上場企業の社長や役員、個人投資家、ベンチャーキャピタルなど。その際に時間を下さった方々には感謝しかないのだが、そのたった1枚の資料と掲げるビジョンを批判をする人などいなかったし、否定されることも一度もなかった(今考えると、困っていた人はいたような気もするが)。僕たちも、途中からどんどん謎の自信が出てきて、どんどんアイディアをぶつけていった。そんな中で、ニーズや意見を頂きながら、少しずつ成長してきた。

このように、思った以上に試行錯誤のプロセスの渦中にいる人間にとって、その行動は恥ずかしくはないのだ。また、どんなに平凡なアイディアでも、真剣に語る人を批判する人など、世の中にはあまりいないのだ。

確かに、挑戦する前は様々な不安があるのかもしれない。それでも、変化し続けるプロセスの中に一旦飛び込んで仕舞えば、そんな懸念は吹っ飛んでしまう。何もセンスのない僕が、こんな経験を通して発見したことは、どんな人でも、全員、やればできるという事実だ。

つまり、「挑戦し、変化し続けることは、恥ずかしいことじゃない。だったら全員、変化し続けようぜ。」ということが言いたい。

だから、僕たちは、変化し続ける挑戦者に寄り添う企業であろうと考えている。

できるものは挑戦しよう。挑戦するならば、全力で支えよう。

技術者集団の僕たちは、ディープラーニング等の新しい技術を使い倒し、とにかく前へ進んでいく。変化を恐れず、共に変わり続ける。顧客に伴走するだけでなく、航海における指針でありたい。共に成長し、共に喜びを分かち合いたい。

そんな会社を作っていこうと、僕は「爆速」と「データドリブン」を自社の価値提供の主軸においた。

新規事業は科学でないが、アートというほど再現性のないものでもない。困難ではあるが、PMFとは、「ニーズに当たるまで、ひたすらバットを振り続けろ」という、至極シンプルな問いでもある。

新規事業がマーケットフィットするまでにするピボットの回数は、(分散は大きいが)平均すると27回だそうだ。グロースする企業のPMFまでの期間は、平均すると2年だそうだ。一定のピボットの先に、きっとその問いの答えは存在するのだ。

であれば、爆速開発によりバッターボックスへ立つ回数を増やしてあげること、そして、プロダクトのデータライゼーションを通して、PMFへの階段を用意してあげることが、僕たちができることだろう。

僕たちはただの開発会社でもなければ、コンサルでもない。

新規事業をただひたすらにグロースさせることが、僕たちの責務である。

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