GPT-4.1 の API が公開!コーディング能力と指示対応能力が大幅に向上
2025年4月15日未明(日本時間)、OpenAI 社は新しいモデルファミリー「GPT-4.1」のAPI提供を開始しました。
このリリースには「GPT-4.1」「GPT-4.1 mini」「GPT-4.1 nano」の3モデルが含まれ、いずれもGPT-4oシリーズを上回るパフォーマンスを実現しています。
本記事は、未明に公開されたばかりの『Introducing GPT-4.1 in the API』から、重要な点をピックアップしてご紹介します。
目次
- GPT-4.1 の主な特徴
- コストパフォーマンスの最適化
- GPT-4o を上回る GPT-4.1 mini
- GPT-4.5 Preview が廃止に
- 実際の活用事例
- 現在の利用可能範囲
- まとめ
GPT-4.1 の主な特長
新しいモデルファミリー「GPT-4.1」の主な特徴を以下に列挙します。
あらゆる側面において GPT-4o よりも大幅に性能が向上しています。
- 100万トークンのコンテキストウィンドウ: 従来の128,000トークンから大幅に拡張
- コーディング能力の向上: SWE-bench Verifiedで54.6%のスコアを達成(GPT-4oから21.4%向上)
- 指示対応能力の改善: Scale's MultiChallengeベンチマークで38.3%を記録(GPT-4oから10.5%向上)
- 長文コンテキスト理解の強化: Video-MMEベンチマークで72.0%を記録(GPT-4oから6.7%向上)
- 知識カットオフの更新: 2024年6月までの情報を保有
コストパフォーマンスの最適化
OpenAI はモデルの効率性も向上させ、GPT-4o と同等以上の性能を低価格で提供します。
GPT-4.1 は GPT-4o より26%安価になり、特に GPT-4.1 nano は同社最速・最安のモデルとなります。
また、同じプロンプトを繰り返し使用する場合のキャッシュ割引も75%に引き上げられました。
GPT-4o を上回る GPT-4.1 mini
GPT-4.1 mini は小型モデルながら GPT-4o を多くのベンチマークで上回り、レイテンシを約半分に削減しつつコストを83%削減しています。
画像理解において特に優れた性能を示しています。
GPT-4.5 Preview が廃止に
GPT-4.1 がより良いパフォーマンスと低コスト・低レイテンシを実現したことから、GPT-4.5 Preview は2025年7月14日に提供終了となります。
開発者に移行期間を設けるため、3か月の猶予が与えられています。
実際の活用事例
GPT-4.1 はすでに複数の企業で検証されています。
例えば Windsurf では内部コーディングベンチマークで GPT-4o より60%高いスコアを達成し、トムソン・ロイター社の法律文書レビューでは17%の精度向上が確認されています。
現在の利用可能範囲
GPT-4.1 は2025年4月15日現在、すべての開発者に利用可能となっています。
ChatGPTでの提供は行われず、APIのみでの提供となります。
まとめ
OpenAI の新たなモデルファミリー「GPT-4.1」は、コーディング能力、指示対応能力、長文コンテキスト理解能力において大きな前進を遂げました。
100万トークンという圧倒的なコンテキストウィンドウとコスト効率の向上により、開発者はより複雑かつ高度なAIアプリケーションの構築が可能になりました。
特に企業向けソリューションでは、すでに有用な実績が報告されており、ビジネスプロセスの効率化や新たな価値創出がこれまで以上に加速することが期待されています。
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