【速報】OpenAI から o3-pro が登場！o3 の80%値下げも
2025年6月10日（米国時間）、OpenAI は推論モデル「o3」の価格を80%削減するとともに、新たに「o3-pro」モデルの提供開始を発表しました。Sam Altman CEO は自身の X アカウントで「o3の価格を80%下げた！！みんなが今度何をするか楽しみだ」と発表し、OpenAI Developer Community でも詳細が公式に発表されています。
この発表により、高度なAI推論機能がより広範囲のユーザーに利用可能となり、開発者の実験とプロトタイプ作成における経済的障壁が大幅に削減されることになります。
目次
- o3-pro の提供開始
- 料金体系
- 性能面の特徴
- 利用可能な機能
- o3 の80%価格削減
- 料金体系
- 技術的背景
- 市場への影響
- まとめ
o3-pro の提供開始
料金体系
o1-pro と比較して87%のコスト削減を実現しています。
- 入力：$20 / 100万トークン
- 出力：$80 / 100万トークン
※ 数値は『OpenAI Platform』より引用
性能面の特徴
OpenAI Developer Community での公式発表によると、o3-pro は o3 と同じ基盤モデルを使用しながら、より多くの計算資源を活用することで性能向上を実現しています。
以下は 公式の Model Release Notes に基づく性能面での特徴です。
エキスパート評価結果
- o3 と比較して全カテゴリーで優位性を確認
- 特に科学、教育、プログラミング、ビジネス、執筆支援の各分野で高評価
- 明確性、包括性、指示遵守、正確性で一貫して高い評価
処理特性
- 推論モデルとして段階的問題解決を実行
- o1-pro と比較して応答時間が長くなる場合がある
利用可能な機能
公式の Model Release Notes によると、o3-pro は以下の機能をサポートしています。
- Web検索
- ファイル分析
- 画像入力に対する推論
- Python 実行
- メモリを活用したパーソナライゼーション
一方で、以下の機能については、サポートしていないと明記されています。
- 画像生成：サポートなし（代わりに GPT-4o や o3、o4-mini の使用を推奨）
- Canvasワークスペース機能：現在はサポートなし
提供開始時期と利用方法
ChatGPT での利用
- Pro / Team プラン：6月10日から利用開始
- Enterprise / Edu プラン：翌週から利用開始
OpenAI の公式 X アカウントによると「o3-pro は o1-pro を置き換える形で、Pro および Team ユーザー向けに本日からモデル選択画面で利用可能となる」とされています。
API での利用
- 利用開始：6月10日午後から
- 推奨設定：バックグラウンドモード
OpenAI Developer Community の公式発表では、o3-pro について「バックグラウンドモードの使用を推奨する」と明記されており、「長時間実行タスクを非同期で処理することでタイムアウトを防止できる」と説明されています。
o3 の80%価格削減
OpenAI は既存の推論モデル「o3」について、大幅な価格削減を実施しました。この価格変更は6月10日に即座に適用され、同じ性能をより低コストで利用できるようになりました。
料金体系
- 変更前：入力 $10 / 100万トークン、出力 $40 / 100万トークン
- 変更後：入力 $2 / 100万トークン、出力 $8 / 100万トークン
入力・出力ともに80%の値下げとなりました。
技術的背景
OpenAI Developer Community の公式発表によると、この価格削減は「推論スタックを最適化した」結果実現されたものです。同発表では「全く同じモデルが、ただより安価に」と説明されており、モデルの性能を維持しながらコスト効率を大幅に改善したことが強調されています。
市場への影響
この価格変更により、o3 は高性能な推論モデルでありながら、従来の非推論モデルよりも安価な価格帯で提供されることになりました。開発者は数ドルの残高からでも o3 の全機能を試すことができ、プロトタイプ開発や本格運用における経済的ハードルが大幅に軽減されます。
Sam Altman CEOは自身のXアカウントで「みんなが今度何をするか楽しみだ」とコメントしており、価格削減による実験とイノベーションの促進に期待を示しています。
まとめ
今回の OpenAI による発表は、推論モデルのアクセシビリティを大幅に向上させる重要な更新です。o3 の80%価格削減により、推論スタックの最適化によって同等の性能をより低コストで利用できるようになりました。
また、o3-pro の導入により、o1-pro と比較して87%のコスト削減を実現しながら、より高度な推論機能とツール統合を提供しています。バックグラウンド処理モードの推奨により、長時間タスクでも安定した処理が期待できます。
この発表により、高度なAI推論機能が幅広い開発者と企業にとってより利用しやすくなり、AI活用の実験と実装における新たな可能性が開かれることになります。
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