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【2026-02-13】今日のAIニュース総まとめ - トピックス・技術・ビジネス

今日のハイライト

1. OpenAI、ChatGPT主要モデルを2月13日に廃止
2月12日、OpenAIは公式ヘルプページを更新し、GPT-4o、GPT-4.1、GPT-4.1-mini、o4-miniをChatGPTから削除することを発表しました。実施は2月13日(本日)で、ChatGPT Plus/Proユーザーは自動的にGPT-5系モデルへ移行します。これらのモデルはAPI経由では継続提供されます(事前通知なく終了することはありません)。なお、chatgpt-4o-latestスナップショットは2月17日に非推奨化されます。旧世代モデルのメンテナンスコスト削減とGPT-5系への統合を加速する戦略的な動きとして注目されています。

2. Microsoft Copilot、2月機能ロードマップを公開
2月11日、MicrosoftはCopilotの2月機能ロードマップをMicrosoft Tech Communityで発表しました。Outlookワンクリック要約機能が即時実装され、長文メールやスレッドを瞬時に理解できるようになります。また、次期アップデートでは画像生成の速度・品質改善が予定されており、DALL-E 3ベースの高速化でビジネス向けビジュアル作成支援が強化されます。メール処理時間削減と社内資料作成の迅速化が期待されています。

3. 日本企業のAI導入、「コンテキストエンジニアリング」が新たなキーワードに
2月13日、日経クロステックは企業向けAI実装の特集を公開し、「コンテキストエンジニアリング」を導入キーワードとして取り上げました。単純な質問応答から業務プロセス全体の自動化へと設計思想が転換し、RAG(Retrieval-Augmented Generation)強化や企業内ナレッジベースとの統合が鍵となっています。日本企業のAI導入が「実証実験」から「本番運用」へ移行する転換点として注目されています。


💡 新機能・サービス・トピックス

OpenAI GPT-5.2 Instant、スタイル・品質改善を実施

2月10日、OpenAIはGPT-5.2 Instantの品質改善アップデートを発表しました。より自然な文章生成、精度・一貫性の改善が実施され、レスポンス速度は維持されています。2月5日にリリースされたGPT-5.3-Codexとの連携により、開発ワークフローの最適化が進みます。Instant系モデルの実用性が向上し、レイテンシ重視のアプリケーション(チャットボット、リアルタイム応答)での活用が期待されます。

Hugging Face、Transformers.js v4プレビュー版を公開

2月9日、Hugging FaceはTransformers.js v4のプレビュー版を公開しました。ブラウザ・エッジデバイスでのAI実行が最適化され、WebGPU/WebAssembly対応が強化されています。軽量モデルの推論高速化により、サーバーレスAIアプリケーションの可能性が拡大。フロントエンド開発者がAPIなしでLLMを統合できるようになり、プライバシー重視のローカル実行やオフライン動作のAIアプリ構築が容易になります。

LangChain v1.2.10リリース、週次ペースの改善継続

2月10日、LangChainはv1.2.10をリリースしました(2月6日にv1.2.9)。週次ペースでの安定した機能追加が継続しており、エージェントフレームワークの成熟化が進んでいます。LangGraph/Agent Serverの今後のアップデートも予想され、開発者にとって実用的な選択肢として定着しつつあります。


🔧 技術アップデート

Google Gemini、Workspace & Education で統合拡大

2月6日からの週次展開として、GoogleはGeminiの統合を加速しました。Gemini for Education Plus / Teaching & Learningの機能が拡張され、教育機関向けに授業支援・管理効率化が進みます。Meet ↔ Microsoft Teamsデバイス相互運用性も実現し、異なるプラットフォーム間のスムーズな会議が可能に。Gemini in Chrome for Chromebook Plusでは、ブラウザ統合AI支援により一般ユーザーのAIアクセス障壁が低下しました。教育現場とChromebookユーザーの双方にメリットがあります。


🏢 ビジネス・市場動向

日本企業、コンテキストエンジニアリングで業務AI化を本格化

2月13日に公開された日経クロステック特集では、日本企業のAI導入における「コンテキストエンジニアリング」の重要性が強調されました。業務を任せられるAIへの設計思想転換が進み、RAG強化による企業内ナレッジベース統合、プロンプトテンプレート管理、ガードレール設定、ユーザーフィードバックループなど、運用の具体論が議論されています。LangChain/LlamaIndex等のフレームワーク採用が加速し、IT部門・業務部門の協業体制構築が成功要因として挙げられました。

ラピダス×IBM、2nm技術の共同開発を継続

2月13日、日経クロステック特集でラピダスがIBMとの2nm世代半導体技術の共同開発・技術移転を継続していることが報じられました。ニューヨーク州の駐在技術者を半数残留させ、技術移転を加速しています。なお、1.4nm世代については2026年から研究開発を開始し、2027年に新工場建設、2029年頃の量産を目標とするラピダス独自の計画として進められています。国内での先端AIチップ製造能力構築により、米国依存度低減とサプライチェーン多様化が進み、日本のAIインフラ自立性向上が期待されます。

ASML、次世代EUV量産化を2027-2028年に

2026年初の決算説明会等で、ASML CEOが次世代EUV(極端紫外線露光)装置の量産時期を2027-2028年とする見通しを再確認しました。NVIDIA、AMD、Intel等の次世代GPU/AIチップ生産に直結し、半導体不足の緩和によるAIサービスコスト低下の可能性があります。グローバルなAI半導体供給制約の緩和に寄与する重要なマイルストーンです。

日本、熊本3nm量産体制とメディアAI活用が進展

熊本での3nmプロセス量産体制構築の動きが継続しており、TSMC等との連携強化が進んでいます。ソニー、トヨタ等のAIチップ調達の国内化オプションとして期待され、地政学リスク低減に貢献します。また、生成AIの動画・メディア活用事例として、短編ドラマ自動生成やLLMを"業務の同僚"として活用するエージェント実装が報じられました。メディア・広告産業での生成AI採用が加速し、クリエイティブ制作プロセスの変革が進んでいます。

リモートアテステーション技術、AI運用の信頼性確保へ

遠隔からシステムの真正性を検証するリモートアテステーション技術が注目されています。AIモデルの完全性・改ざん検知に応用され、AI本番運用での信頼性確保とコンプライアンス要件(金融・医療)への対応を実現。TPM(Trusted Platform Module)/TEE(Trusted Execution Environment)との統合により、ゼロトラストアーキテクチャの一部として機能します。


明日への展望

今日のニュースから見えるのは、AIの「本番運用」と「基盤強化」への移行です。OpenAIのモデル刷新は旧世代からの決別を象徴し、日本企業のコンテキストエンジニアリング重視は実証実験からの脱却を示しています。

技術面では、Transformers.js v4やLangChainの週次改善により、開発者エコシステムが着実に成熟。ビジネス面では、Microsoft Copilotの機能拡充が日常業務への統合を加速させています。

日本の半導体基盤強化(ラピダス、熊本、ASML)は、長期的なAI産業競争力の礎です。2027-2028年の量産化が実現すれば、サプライチェーンリスク分散とコスト低下の両面で大きな効果が期待できます。

リモートアテステーション技術のようなセキュリティ基盤の整備も、AI本番運用の信頼性確保に不可欠です。

明日も、モデル移行の影響、企業実装の進展、基盤技術の進化に注目です。お楽しみに。

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