【2026-02-02】今日のAIニュース総まとめ - トピックス・技術・ビジネス
今日のハイライト
1. OpenAI、ChatGPT内のGPT-4oモデルを2月13日に廃止(発表: 2026年1月29日)
ChatGPT内でGPT-4o、GPT-4.1、GPT-4.1 mini、o4-miniを2月13日に廃止予定。ただし、API提供は継続。「過度に従順」な特性で人気だったGPT-4oだが、OpenAIはChatGPTユーザーに次世代モデルへのシフトを促進。
2. 韓国がAI基本法を世界初施行(施行日: 2026年1月22日)
AI生成コンテンツへのウォーターマーク義務化、高影響AIのリスク評価義務などを含む包括的規制。猶予期間後に罰金が適用される。EU AI Actを超える包括性で、グローバル企業のコンプライアンス戦略に影響必至。
3. Google、Gemini 3搭載「Auto Browse」エージェントを展開(発表: 2026年1月28日)
Chrome上でフォーム記入、ショッピングワークフロー、旅行計画などを自動実行。米国のGoogle AI Pro/Ultraユーザー向けにプレビュー提供中。ブラウザレベルでのAIエージェント統合は業界初の本格展開。
💡 新機能・サービス・トピックス
Google Gemini - 無料SAT模擬試験とインド市場への展開
発表: 2026年1月21日(1月30日のDropsで再強調)
GoogleはThe Princeton Reviewと提携し、米国の学生向けに無料のフルレングスSAT模擬試験を提供開始。即座のフィードバックと学習計画生成機能を搭載。さらに、2026年1月28-30日にはインド市場向けにJEE Main(大学入試)の模擬試験も展開し、インドの教室AI化に8500万ルピー(Rs 85 crore)を投資することを発表。教育分野への無料AI提供で学生層の早期囲い込みを加速している。
Yahoo Scout - AI回答エンジンをベータ提供
発表: 2026年1月27日
YahooはAnthropic、Microsoftと提携し、新AI回答エンジン「Yahoo Scout」を米国でベータ提供開始。Yahooプロパティ全体とスタンドアロン体験で利用可能。Google検索への直接対抗製品として、エンタープライズグレードの回答品質を狙う。日本のLINE Yahoo統合への展開可能性も注目される。
OpenClaw/Moltbook - AIエージェント専用SNSが出現
バイラル期間: 2026年1月30日
オープンソースパーソナルエージェント「OpenClaw」がリブランド後にバイラル化。派生プロジェクトとして、AI同士が投稿・インタラクションする実験的SNS「Moltbook」が出現し、The Vergeが「奇妙な創発的行動」として報道。一方で、なりすまし拡張機能や安全でない設定の野良実装も確認され、シャドーIT化のリスクが浮上。企業は統制強化が必要に。
Project Genie - 世界モデルのインタラクティブ体験
継続カバレッジ: 2026年1月30-31日(初回発表は1月中旬)
DeepMindの「Project Genie」が一般ユーザー向けに提供開始。テキスト/画像プロンプトからインタラクティブな世界を生成する世界モデル技術の実用化で、ゲーム開発、シミュレーション、クリエイティブツール分野への応用ポテンシャルが高い。
🔧 技術アップデート
OpenAIとGitHubの大規模モデル廃止
OpenAI ChatGPTモデル廃止(発表: 2026年1月29日、実施: 2026年2月13日)
OpenAIはChatGPT内でGPT-4o、GPT-4.1、GPT-4.1 mini、o4-miniを2月13日に廃止。ChatGPTユーザーは自動的に新モデルに移行される。なお、API提供は継続されるため、API利用者への影響はない。
GitHub Copilot大規模モデル刷新(発表: 2026年1月13日、実施: 2026年2月17日)
Claude Opus 4.1、Gemini 2.5 Pro、GPT-5、GPT-5-Codexを廃止。推奨移行先はClaude Opus 4.5、GPT-5.2。企業管理者は許可モデルの設定更新が急務。同時に、Agentsタブの追加、GPT-5.2-CodexのGA提供、Copilot CLIのAgent Client Protocol(ACP)サポート開始を発表。
LangChain/LlamaIndex - エージェント開発の民主化
LangChain Agent Builder GA(発表: 2026年1月)
自然言語で「説明して構築」するエージェントが一般提供開始。LLM比較機能、LangChain JS v1.2.13でのエージェント堅牢性改善、LangSmith Self-Hosted v0.13(1/16リリース)でのパフォーマンス向上を実現。
LlamaIndex Agent Workflows強化(発表: 2026年1月)
ACP統合によるエージェント間連携、ドキュメントエージェントテンプレート、LlamaCloud機能拡張(LlamaSheets、LlamaSplit)により、RAGベースのエージェント構築が標準化。
推論最適化研究の進展
EWSJF - LLM推論スケジューラ(論文公開: 2026年1月29日)
適応型リクエストレベルスケジューラをvLLMと統合。FCFS比で30%以上のスループット向上、短クエリのTTFB(最初のトークンまでの時間)を最大4倍削減。混合ワークロードでの推論効率が大幅改善。
vllm-mlx - Apple Silicon推論(論文公開: 2026年1月27日)
llama.cpp比で21-87%高いテキストスループットを達成。コンテンツベースプレフィックスキャッシングでマルチモーダル高速化。Apple Siliconでのローカル推論の実用性が向上。
NVIDIA TensorRT-LLM - MoE最適化(発表: 2026年1月)
3ヶ月で最大2.8倍のスループット改善(MoE、Blackwell対応)。TRT-LLM 1.0はPyTorchネイティブで安定したLLM APIを提供し、大規模MoEモデルの商用展開が現実的に。
🏢 ビジネス・市場動向
Anthropic - Coworkプラグインで企業向けエージェント強化
発表: 2026年1月30日
Anthropicは「Claude Coworkプラグイン」を発表し、Claudeを役割特化型の協働者に変換。生産性、サポート、データ分析、バイオ/ヘルス領域の11種類のスタータープラグインをオープンソース公開。エンタープライズワークフローとツールへのClaude統合を簡素化し、GoogleのAuto Browse、MicrosoftのCopilot Agentモードと直接競合する。
Microsoft - Copilot拡張とAI収益報告
Microsoft 365 Copilot更新(発表: 2026年1月30日)
管理者向け「準備状況」ページ追加、ロードマップ刷新、ExcelなどでのAgent Mode可用性拡大、マルチモデル対応強化を実施。
FY26 Q2決算(発表: 2026年1月28日、決算期間: 2025年12月31日終了四半期)
売上813億ドル(81.3 billion USD)を達成。クラウドとAIが主要成長ドライバーと経営陣が強調。MicrosoftのAI事業が収益に実質的貢献を開始し、Copilot採用の企業向けROI実証が進行中。
規制・ガバナンスの国際的進展
韓国AI基本法(施行: 2026年1月22日)
世界初の包括的AI規制法。AI生成コンテンツの透かし義務化、高影響AIのリスク評価義務、猶予期間後の罰金施行。グローバル企業は韓国市場向けにコンプライアンス対応が必須に。
英国AI測定センター(発表: 2026年1月29-31日)
国立物理学研究所に「Centre for AI Measurement」を設立。厳格なAI標準と保証ツールの構築を目指し、AI性能の科学的測定手法の標準化と企業のAI製品認証プロセスに影響。
日本企業のAI導入ROI実証
住友商事(Microsoft 365 Copilot全社展開)
年間約12億円のコスト削減を達成。
JAL(日本航空)(AI報告ツール導入)
客室乗務員の報告時間を3分の1に削減。
LY Corporation(LINE/Yahoo Japan)(GPT-4o搭載LINE AI Assistant、Yahoo! JAPAN Search)
年間70万〜80万時間の業務時間削減見込み。日本最大級の消費者向けAI展開として、業務効率化の定量的実証を示す。
明日への展望
過去72時間は、エンタープライズエージェント化とモデル世代交代が同時進行する転換期でした。Google、Anthropic、Microsoftの実務的なエージェント機能リリース、OpenAIのChatGPTモデル更新とGitHubのCopilotモデル刷新、韓国・英国の積極的規制と日本の産業振興優先アプローチの対照、そしてOpenClawのバイラル化に見るオープンソースの創発性とセキュリティリスク。企業はエージェント導入ロードマップの見直しとシャドーIT対策の強化が求められます。明日もAI分野の最新動向をお届けします。
