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稼働データを用いた光熱費・CO2排出量可視化 サービス「つなげる × わかる ソリューション」

株式会社IHI

稼働データを用いた光熱費・CO2排出量可視化 サービス「つなげる × わかる ソリューション」

工場などの設備や機器の稼働状況を常時モニタリングし、エネルギー消費量やCO2排出量などをリアルタイムで分かりやすく見える化。無駄をなくし、光熱費や燃料費の削減を支援する可視化ツールのプロトタイプを構築。

課題
  • 各工場における稼働データによる光熱費・CO2排出量可視化と省エネソリューション強化
  • 既存パッケージツールにおける制約
  • ユーザーのニーズに沿った画面構築
  • カーボンクレジットの認知拡大・取組促進
ソリューション
  • ユーザーヒアリングによるUI/UXの設計とプロトタイプ版リリース
  • 既存パッケージツールにはない独自機能の実装
  • イベント展示によるニーズ確認とサービスの継続可否判断
  • カーボンクレジットの認知拡大

工場の光熱費・CO2排出状況の見える化ツールを爆速開発

工場などの設備や機器の稼働状況を常時モニタリングし、エネルギー消費量やCO2排出量などをリアルタイムで分かりやすく見える化。無駄をなくし、光熱費や燃料費の削減を支援する可視化ツールのプロトタイプを構築。各種データのグラフ表示だけでなく、機器の稼働シミュレーションの実装を、Python(フレームワークはDjango)で爆速開発。

URL:https://ihi-green-pf.com/page/lp_top

IoT機器のカンタン取り付けで、エネルギー使用量の正確な把握と気付きを。IHIならではのエネルギー使用量低減と、CO2排出量の削減ソリューションを提供します。

「できるだけ無駄をなくして、工場の光熱費やCO2排出量を下げたい。」
そう考えている企業は、多いのではないでしょうか。ですが、ではこの課題を、どう解決したら良いのでしょうか。

そんなSDGsにも繋がるこの社会課題解決に挑戦しているのは、総合重工業グループとして、資源・エネルギー、社会インフラ、産業機械、航空・宇宙の4つの事業分野を展開しをカーボンニュートラルを軸に新たな価値を提供している会社、株式会社IHIです。

例えば、健康な人の体は、様々な器官が効率よく働いています。実は、工場も原理は同じです。ひとつひとつの設備や機器の稼働状態を、きちんと把握することで改善方法が見えてきます。

では、どこに無駄があるのか、どこを改善すれば良いのか?
それって「測らなきゃ、わからない」こと。

そこで、IHIは産業機器や設備単位で簡単に現状を診断ができる「つなげる × わかる ソリューション」を始めました。

データを収集するデバイスを、測りたい設備にカンタン取り付け。わずか10分で立ち上げ可能なカンタン設定で「データ収集」や「遠隔監視」をすぐに開始できます。
取得したリアルタイムデータは自動で転送され、いつでも閲覧が可能に。常時モニタリングを実施しているため、工場内の機器や設備の稼働状況がリアルタイムで正確に把握できるようになります。

データの送信に必要な通信費・クラウド使用料は初期価格に含まれます。データの収集は1分周期、最大20デバイスまでは追加費用なしでOK。収集したデータの保存期間は13か月です。

顧客訪問を行い、ユーザー視点に立ったツールへ

工場における「データが見える化できていない」という課題や、「既存のパッケージツールだとカスタマイズ性が低い」などという課題があり、まずはペルソナ、カスタマージャーニーの確認などサービス分析をお客様と一緒にワーク形式で実施。その後、ニーズを把握するために、お客様に同行して現場へ。

実際の現場では、どのようなツールが求められているのか、また、どのようなツールがあったら毎日使われるのかという視点で、お客様と一緒に工場の方々へのヒアリングを実施。いただいた意見をもとに、仕様を検討。何度も何度も議論を繰り返しながら、、よりユーザー視点に立った最適なツールへとブラッシュアップ。

このように、まず、良いプロダクトを作るためには、何よりも現場目線であることをBiz Freakは大切にしています。担当の方だけではなく、また、各現場が使用したときに実際にどんな課題が出てくるのか。一緒に、導入後をより具体的に想定して、開発を行っていくことで、よりスピーディな改善にも繋がり、現場に馴染むプロダクトが出来上がっていきます。

CO2・光熱費の可視化画面をアジャイルで構築

CO2排出量等の各種稼働データをWebAPIで取得し、Web上に可視化画面として表示するアプリケーションを構築しました。アジャイル開発により、都度要件定義を小さく細かく行いながら、細かいレビューにより週単位でのスプリントを実施。

また、セキュリティの確保、情報漏洩対策など、様々な視点からクラウドサービスにおける安全性を担保しつつ,議論を重ねながら、単なる見える化ツールではなく工場における機器の入れ替え・エネルギー消費量の効率化や運用提案を支援するツールへと変化していきました。

脱炭素EXPOへの出展とプロトタイプでの価値検証

東京ビッグサイトで行われた脱炭素経営 EXPO【春】への出展に向けて、仕様決定から約1ヶ月弱で爆速開発。イベント本番に向けてIHI様ご担当者と密にコミュニケーションを取りながら、伴走型のアジャイル開発を実現しました。

イベント当日は、現地に出向き、実際にユーザーやアンケートの収集を行いました。その結果、一定数のニーズがあることが確認でき、本事業の継続実施判断に貢献。新たな課題が見えてきたことで、今後のアクションが明確になりました。

伴走型アジャイル開発により、ユーザー視点に立った開発が実現できました

IHIでは、カーボンニュートラルの実現に向けてCO₂排出量削減のためのソリューション開発・提供を進めています。そんな中、課題となっていたのが、お客さまが用いる稼働データの可視化ソリューションの強化でした。展示会までの期間がないなか、知り合いから”新規事業のプロトタイプを爆速で作る会社”ということで紹介されたのが、Biz Freakさんでした。

一般的なSIerと異なる点は、ビジネスやユーザーを徹底的に理解しようとする姿勢です。工場へ一緒に訪問し、インタビューを踏まえ、ユーザー視点に立ったツールの開発を行なっていただきました。また、新たな要望や仕様変更に対しても、柔軟かつスピーディーに対応していただき、感謝しています。プロトタイプ構築後は、出展した脱炭素経営EXPOではアンケート収集に協力していただき、お客様の生の声を聞こうとする姿勢に感銘を受けました。

スタートアップ企業ならではの勢い、そして熱心なサポートには心を動かされました。
これからも開発のパートナーとして、ご支援よろしくお願いします。

株式会社IHI 高度情報マネジメント統括本部デジタル創造部デジタルアーキテクチャグループ 羽田野 玲

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