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【2026-01-15】今日のAIニュース総まとめ - インフラ投資・環境対応・ツール更新

おはようございます。2026年1月15日のAI・LLM業界ニュースをお届けします。過去24時間は、大型インフラ投資、環境負荷への対応、開発者ツールのアップデートが中心となりました。


今日のハイライト

1. OpenAI、100億ドル超の大型コンピュート契約を締結
2026年1月14日、OpenAIがAIチップスタートアップCerebrasと約100億ドル規模の複数年契約を締結しました。最大750MWのコンピュート容量を購入し、Nvidia依存からの脱却を加速します。ChatGPTの応答速度向上や新機能展開の加速につながる可能性があります。

2. Microsoft、データセンターの環境負荷透明化を発表
2026年1月13日、Microsoftが米国内データセンターの電力コスト反映料金支払い、地域電力供給拡大支援、水使用量・補充データの地域別公開を柱とする新方針を発表。AI インフラ拡大に伴う環境・社会責任への対応を明確化しました。

3. Meta、Reality Labsで約10%の人員削減
2026年1月12日に報じられ、14日に複数メディアで確認されたMetaのReality Labs部門(VR/AR事業)の人員削減。約1,000名超の削減により、AI ウェアラブル(Ray-Ban Metaスマートグラス等)へのリソース集中を進めています。


💡 新機能・サービス・トピックス

過去24時間では、大手テック企業からのユーザー向け新機能発表は確認されませんでした。一方、日本市場では企業のAI活用や教育分野での実践的な取り組みが発表されています。

子ども向けAI学習プラットフォーム「Code Planet」が1月15日ローンチ

Blue Planet株式会社が、AIアシスタント機能を搭載した探究型プログラミング学習プラットフォーム「Code Planet」を2026年1月15日に正式ローンチしました(1月13日発表)。子どものプログラミング教育において、AI が学習をサポートする仕組みを提供します。個別最適化学習の実現が期待され、教育分野におけるAI活用の新たな事例として注目されます。

日本企業のAI活用イベントが相次いで開催予定

ガラパゴスAIR Design: 2026年1月15日にオンラインカンファレンス「AIによるクリエイティブのコモディティ化にどう対抗するか」を開催(1月14日告知)。日本企業8社が登壇し、広告・マーケティング業界におけるAI時代のクリエイティブ戦略を議論します。

宣伝会議: 2026年2月4日に「デジタル/AI戦略カンファレンス」を開催予定(1月14日告知)。トヨタ自動車と東京ドームのAI活用事例が紹介される予定で、日本を代表する企業の実践的な知見が公開される機会となります。

これらのイベントは、日本市場におけるAI活用が「技術開発」から「実務適用と効果測定」のフェーズに移行していることを示しています。


🔧 技術アップデート

Hugging Face Transformers v4.57.5リリース(v4系最終パッチ)

Hugging Faceが2026年1月13日、TransformersライブラリのバージョンV4系最後のパッチv4.57.5をリリースしました。QwenVLモデル関連のバグ修正とlearning rate schedulerパース処理の改善が含まれます。v5.0への移行準備として位置づけられており、v5.0のRC版(2026年1月8日リリース済み)では、MoE batching、grouped experts、オンデバイス重み読み込み高速化などの機能が追加される予定です。

本番環境でv4系を利用している開発者は、v5移行のタイミングを検討する必要があります。Hugging Face Hubで公開されているモデルの動作安定性向上にも寄与する重要なアップデートです。

LangGraph SDK更新(Python 0.3.3 / JavaScript 1.5.3)

LangChainのグラフベースエージェントフレームワーク「LangGraph」のSDKが2026年1月13日にマイナーアップデートされました。

Python SDK 0.3.3(1月13日00:30 UTC):

  • エラーメッセージの改善
  • cronスケジューラの終了時刻設定機能追加

JavaScript SDK 1.5.3(1月13日00:57 UTC):

  • SSE(Server-Sent Events)再接続ロジック改善
  • Undici HTTPクライアントのエラーリトライ処理をPythonと同等に調整

LangGraphを使ったエージェント開発において、スケジュール実行やストリーミング接続の安定性が向上します。本番環境でのエージェント運用における信頼性向上につながる重要なアップデートです。

【リマインダー】OpenAI API廃止予定(2025年11月発表済み)

OpenAIが2025年11月に発表した廃止スケジュールが間もなく実施されます。

  • codex-mini-latest: 2026年1月16日廃止
  • chatgpt-4o-latest: 2026年2月17日廃止

これらのエンドポイントを直接指定している開発者・企業は、公式ドキュメントで指定されている後継モデル・エンドポイントへの緊急移行が必要です。API利用料金が変更される可能性があるため、コスト見直しも併せて実施することをお勧めします。


🏢 ビジネス・市場動向

OpenAI、Cerebrasと約100億ドルのコンピュート購入契約を締結

2026年1月14日、OpenAIがAIチップスタートアップCerebrasと複数年契約を締結し、最大750MWのコンピュート容量を購入することが報じられました(Wall Street Journal報道、Reuters確認)。契約総額は約100億ドル超と見られ、2028年までに段階的に導入予定です。

背景と意義:
OpenAIはこれまでNvidia GPUに大きく依存してきましたが、今回の契約によりマルチベンダー戦略を本格化します。Cerebras WSE(Wafer-Scale Engine)は、従来のGPUと異なりウェハーサイズの単一チップで大規模並列処理を実現する独自アーキテクチャを持ち、大規模言語モデルの学習パラダイムに影響を与える可能性があります。

ビジネスインパクト:
供給リスク軽減とコスト最適化を狙うOpenAIの戦略は、他のAI企業にも影響を与える可能性があります。Cerebras以外のAIチップスタートアップ(Groq、SambaNova等)への投資・提携加速も予想され、AI インフラのサプライチェーン再編が進む契機となるでしょう。

Microsoft、データセンター運営の透明性向上施策を発表

2026年1月13日、Microsoftが米国内のデータセンター運営において、以下3つの施策を柱とする新方針を発表しました。

  1. 電力: 実際のコスト反映料金支払いに移行
  2. 供給拡大: 地域電力供給網の拡張に協力
  3. 透明性: 地域別の水使用量・補充データを公開

背景:
AI インフラ拡大に伴う電力・水資源への負荷増大に対し、地域コミュニティや規制当局からの圧力が高まっていることへの対応です。GoogleやAmazonも同様の環境負荷軽減施策を進めていますが、Microsoftの今回の発表は具体的な数値公開にコミットした点で注目されます。

ビジネスインパクト:
データセンター運営コストの透明化は、クラウドサービス料金体系にも影響を与える可能性があります。環境負荷軽減コストがAzure利用料金に反映される可能性もあり、企業のクラウド選定基準に新たな要素が加わることになります。ESG投資家や環境意識の高いコミュニティに対する企業姿勢の明確化として、長期的な企業価値向上につながる施策と言えるでしょう。

Meta、Reality Labs部門で約10%の人員削減を継続

2026年1月12日に計画が報じられ、14日に複数メディアで確認されたMetaのReality Labs部門(VR/AR事業)における約10%の人員削減(1,000名超)。VR/ARスタジオ運営の効率化と、AI搭載ウェアラブルデバイス(Ray-Ban Metaスマートグラス等)へのリソース集中が背景にあります。

戦略的意味:
MetaのAI戦略がメタバース(VR/AR)から実用的なAIウェアラブルにシフトしていることを明確に示す動きです。Reutersは2026年1月13日に、Metaが今年末までにRay-Ban Metaスマートグラスの生産量を倍増させる計画があると報道しており、AIアシスタント機能を搭載したウェアラブルデバイスに注力する姿勢が鮮明になっています。

市場への影響:
VR/AR開発人材の市場流出により、競合他社や新興企業への人材流入が加速する可能性があります。Metaの主力VR製品(Meta Quest)の開発ペースに影響する可能性がある一方、AIアシスタント機能は強化される見込みです。


明日への展望

過去24時間は、新モデルリリースや大型サービス発表がなく、インフラ投資と環境対応が中心のニュースサイクルとなりました。しかし、OpenAIのCerebras契約は中長期的にAI業界のコスト構造とサプライチェーンに大きな影響を与える可能性があります。

明日1月16日にはOpenAI API「codex-mini-latest」の廃止が予定されており、移行状況と問題報告に注目です。また、日本市場では企業のAI活用事例の具体化が進んでおり、2月4日の宣伝会議イベントで公開されるトヨタ・東京ドーム事例の詳細とROIが期待されます。

引き続き、技術動向とビジネスインパクトの両面から、AI・LLM業界の最新情報をお届けします。明日もお楽しみに。

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